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☆全体照明と部分照明
部屋を均質に照らす全体照明とコーナーや手元を照らす部分照明を組み合わせるのが理想的。どの場所でどんな風に過ごすか考えて先ず部分照明を決め、最後に全体照明で明るさを補うのがベスト。
全体照明と部分照明のメリハリが強いと緊張感が生まれ、光を点在させると距離感が出る等、感覚に与える効果を確かめて楽しみながら照明計画を進めよう。
全体照明を抑えて、スポット照明でお気に入りの写真や絵画、インドアブランツなど心地よい物をライトアップすれば夜の寛ぎタイムにぴったり。光源が目に入らない優しい間接照明の役目も果たしてくれる。☆白熱灯と蛍光灯の違い
白熱灯は落ち着いた暖色で夕方の太陽の色と似ている。点光源なので影が出来やすく照らした物の艶を出す。寛ぎ感をもたらす。
蛍光灯は青白い色で昼間の太陽光の色と似ている。面光源なので乱反射して部屋の隅々まで光が回り込む。きびきびと働く意欲を促す。
世代による明かりの感性の違いや部屋の目的に応じて使い分けると良い。☆明るさ感
部屋の壁と床の色が明るいか暗いかや、大理石の床か毛足の長い絨毯かなど素材によって明るさ感は変わる。
座る位置との距離でも明るさ感が変わるので和室ではシーリングライトよりペンダントやフロアライトの方が明るい感じがする。
目線の高さに明るさがあること。人の目は壁を見るため天井照明より壁面照明の方が明るく感じる。☆明るさの目安
1畳につき白熱灯ならば30w、蛍光灯ならば10wが目安。☆部屋ごとの明るさのバランス
目の順応反応を逆手に取り、玄関や途中の廊下を暗めに抑えれば明るいリビングが実現する。