ホーム :家具 :

木製家具の材質

前へ 次へ

○目的に合った長くつきあえる家具を探すために
木製家具ば素材・つくり・仕上げによって出来上がりの雰囲気やお手入れ方法も違ってきます。構造は木材を張り倉わせたタイプや破砕したものを固めたものなどさまさま、価格にも差が出ます。特徴を理解して用途に合った賢い家具選びをしましょう。

○集成材、無垢・天然木/   中までまるごと本物の木

【集成材】
角材のようにブロック状に切った木を接着して板を作っています。
ひずみや狂いがほとんど無く、中までまるごと本物の木なので、木の質感が感じられ、使い込むことによって風合いが増してきます。

【無垢材】【天然木】
表面を化粧張りしたりしない純粋な木材。
パイン・メープルといった木の種類を表示している場合もあります。

※もともとは無垢といえぼ一枚板を指しましたが、【集成材】を含めて【無垢】【天然木】と呼ぱれるようになっています。

○合板・積層合板、成型合板/   必ずしも安い材ではありません。

【合板】 【プライウッド】plywood(英語の合板の意)【積層合板】と表示し、他の合板と差別化して表示する場合もあります。
木を薄くスライスして重ねて接着します。
一枚板より強度が増し、そりやねじれなどが少ないのがこの材の大きな長所です。
反面、重くなってしまうというデメリットがあります。

【成型合板】曲げる加工を施したもの。

※最近では無垢でないという意味で【合板】という言葉が使われる傾向にあります。

○突き板・天然木化粧合板/  無垢に負けない美しい木目。

【突き板】
大根のかつらむきのような方法で木を薄くスライスして薄い板を作ります。
本物の木のシート(このシートを突き板といいます)ですから、きれいな木目が楽しめ、深みのある雰囲気も出ます。

【天然木化粧合板】天然木で表面を化粧したもの

※【シナ突き板】【オーク化粧合板】のように張ってある木の種類とともに表示されることもあります。

○プリント化粧版・プリント合板/  技術進歩が可能にした本物感

【プリント化粧板】 もっと簡単に【プリント合板】と呼ぶことも多くなっています。
突き板の代わりに、表面に木目を印刷し、貼って仕上げた板を指します。印刷技術の進歩で本物の木が貼られているのか、印刷したものかは、一見しただけではわからないこともあります。
突き板やプリントで仕上げてある内側は木片を固めたパーティクルボードや、木枠になっています。板の断面を見ると構造が一目瞭然です。
安価なことが最大のメリットで、また本物の板と違って、まったく同じ色や木目を揃えることが可能です。


○MDF(中質繊維板)・中密度繊維板/  地球にやさしい新素材
【MDF】 Medium Dencity Fiberboard(中質繊維板)の略で、日本語で【中密度繊維板】と呼ばれています。
木材や繊維を原料として高温高圧を加えて板状に成型したもの。
表面が滑らかで切断面も緻密なため、突き板などを貼らずにクリア塗装だけで使われることも増えてきました。繊維にしてから使うので木材を無駄なく使用でき、エコロジー素材ともいえます。値段も手ごろ。


家具 に戻る