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木綿で覆われスプリングの程好く効いたアームチェアで心地良くリラックスしながらあなたは田園の楽園を味わうことが出来る。そこにはゆらゆら揺れる暖炉の炎が壁に映り、犬はその前にうずくまり、本はサイドテーブルや床に無造作に積み上げられ、薪の煙に混じって庭花の芳香がする。
カントリー風の居間は快適さと陽気さがある。伝統と個性と取捨選択を大事にすれば、自然の素材、ハンドクラフトな家具や飾り物、地方のスタイル、大切されている物、そして柄や色使いの魅力につながる。それは都市部でも同様のことであり、スタイルや建築様式への妙な拘りがないため、家の古さや状態にかかわらず使えるのである。
一般的な手法は壁全面を表面の違いに関わらず腰羽目板や絵画吊用レールであろうが白や淡い色で塗ってしまうことである。時々それら建築のアクセントは例えば模様がある壁紙や色の変化等で強調されたものであるが、その効果はといえばうそっぽい。腰羽目板は石板のように塗られたりカーテンボックスはステンシル風テープを張られたり縞縞に塗られたりする。
濃い色は重苦しく見えるので良い治療法は薄くするか対立している背景の色にすることである。カラーウォッシングやぼろきれで拭いたりスポンジで洗ったりする方法でそれは行われる。それは壁に対する自然さや動きの感じを付加し、その普通の色使いに反抗する着色法はカントリー風の部屋では一般的である。
着色された板、ワックスがかけられ円熟した艶を出しているオークの寄せ木、不朽の石板、ニシンの骨のパターンに並べられた艶のあるブロック、伝統的な暖かな色の切り出しタイルなど、床については普遍的な美しさがあり、カントリー風の居間の頑丈な基礎を作る。もし床の素材が本質的につまらない場合は、ラグやタイルのように塗ったり、まったく逆の色に塗ったり、花の小枝のステンシルをすると良い。絨毯では床全面に敷けば最善であるようだ。民族風の抽象的か絵画的な敷物、古い端切れをよせ集めたようなカラフルなぼろぼろの敷物、そして東洋的なデザインのものはカントリー風の居間ではよく見受けられる。大きな敷物は床全面を覆うが、小さな物は暖炉の前や丸く集まった椅子の下に敷かれる。