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カントリーの居間で最も重要な家具はソファーと椅子である。居間は寛ぎの間であり、そこには身をうずめてすぐにリラックスできる何かが必要である。
スプリングが利いてふかふかのクッションが沢山ある古風で十分にバランスの良いソファーやアームチェアは丈夫である。しかし部屋が狭い場合は威圧的に見える。このような場合は上品な二人掛けやしゃれた今風のものを選べば良い。しかしクッションが心地良いことが条件である。もし椅子で読書をよくするなら、肘掛けの高さは重要な要因である。買う前にテストして下さい。同様に椅子やソファにゆったり座った時に足が床で無理がないか座面の奥行きと高さもチェックしなければならない。
戸外用の藤製椅子、Bentwoodを含むロッキングチェア、ラダーバック、BostonsやLloyd Loomソファー、枝編み家具、藤皮の一揃い、ずんぐりした竹の家具、ウイングチェアやクラブチェア、あらゆる種類の磨かれたり塗装された直立物やモダンなレザーソファー等が、組み込み式長椅子やバンケット、素敵なタペストリーのカバーを掛けられたスツールやオットマンに並んでカントリー風の居間には見られる。
暖炉の両脇の小部屋は伝統的に本、雑誌、レコードやステレオが棚に置かれる。下部がクローズされたキャビネットで上部がオープンやガラス扉の棚の組み合わせは子供のいたずらがない保管場所となる。柔らかい木で作られた本箱や壁に組み込まれた厚い木の棚はその良い代替えとなる。もし蔵書が多量にあるなら壁付けの本棚は天井まで高く廊下まで長くできる。
しかし定石の居間の家具にこだわる必要はまったくない。奇麗な食器棚は絵や骨董品を陳列できるし、毛布用のオープンブランケットは値の付けがたいアンティークのパッチワークキルトを陳列できるし、古い農家のカップボードの上には木のボウルや地域の壷を積み重ねられる。
居間に欠かせない他の物は椅子やソファーの傍にあると便利な袖テーブルと低いコーヒーテーブル、寝室ではあまりに大きく奇麗な引き出し机、そしてピアノだろう。パソコンのような近代的な物でも天板巻き取りの机やAlver Aaltoのカクテル用ワゴンを使えばカントリー風の中に僅かしか家電的雰囲気が入らないだろう。