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自然な素材や素朴な家具でありのままに玄関で歓迎されることはカントリー風の特徴である。あるものは玄関の扉を開けると隣り部屋から漏れてくる光と影に引き立てられて廊下から裏庭までをずっと見渡せる。またあるものは玄関ホールはドアや厚いカーテンで仕切られておりその中はひとつひとつ明らかになる。
その家の玄関や廊下の個性はドアを開けた瞬間にざっと見渡せる色や素材感や柄に影響される。そこは特に近代的なアパートでは狭いスペースなので贅沢にしつらえなければならない。たとえば正面ホールは大理石の壁に粘板岩の床、正面入口からバックドアまでオークの寄せ木張りをしたり、William Morrisの壁紙やオリエンタル柄のカーペットを全ての廊下階段に敷いたりする。