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階段はカントリー風の家の建築的ショーケースである。様式は様々であり、最も一般的なものは幅が1mから1.5mあり、まっすぐな手摺とかなり質素な親柱で守られている。そのテーマのバリエーションには曲って手彫りの手摺・親柱、溝彫りされた手摺、そして彫刻され着色されたパネルがある。中央に置かれいくつかに枝別れする階段は吹き抜けが小さい壁に沿った階段よりドラマチックである。対局は屋根裏に通じる初歩的な梯子である。
オーストラリアの民家、ニュージーランドの下見板の付いた家、そして19世紀のイギリスの民家に見られる標準的な木の階段は普通研磨されるか着色されたままで、時々カーペットが安全のためにbordered runnerをしっかり取付けて敷かれる。それは階段の段差と踏板と起上がり部により作られる光と影の自然な演出を強調する。シェーカー教徒は起上がり部にステンシルを施し、踏板や手摺は磨かないままにする。煉瓦の家やイタリアの農家では、階段はコンクリートや石などの硬い素材で作られ、冷たく堅固に感じる。イタリア人は石を飾らないが、煉瓦の家では階段は壁や天井のような時々非常に明るい色で塗られる。
腰羽目板はたまに階段に沿って張られるが、通常は腰羽目板の高さで止められる。階段は裾や類似のライナーで勾配に沿って装飾される。時々それらのラインは上階の床まで続けられ、それによってステンシルや壁画で飾れる面白い部分ができる。
吹き抜けは一般に家の中で最も高い一枚壁であり全身の肖像画や田園風景画のギャラリーになったり、杖やアンティークな馬靱のコレクションを陳列するのに使われる。麦藁帽子、ブーツ、織物鞄や傘は手摺の間から吊るされた線に掛ければ大変手に取りやすい。