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建築的要素

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 木は植物であると同様に建築的特徴である。それらは庭に必要な高さ感を加え、いろいろなフォーカルポイントを与え、柵として機能し、テンポの変化を創り出す。ドレリスは似たような機能を持ち、たいへん装飾的な方法で置かれる。ツル植物の支持に壁に立てかけられたり、庭の間仕切りに使われたり、低いフェンスやアーチにされたり、四阿の壁を飾るのに用いられたりする。それは魅力的な3次元の品質を持ち、通常緑や白に塗られ、植物がそれに絡んで育つ。
 木の枝で造られた素朴な四阿、石柱にトレリスの屋根で造られたパーゴラ、そしてツルバラ、ブドウ、ウィステリア、ハニーサックルとクレマチスのようなツル植物に覆われた鉄のアーチや通路は豪華なショーと同じくらいロマンチックである。しばしばそれらは田園詩のような庭の隅に隠れてパーフェクトな場所に置かれている座席まで導いたりそれを覆ったりする。座席のスタイルはここ数世紀の間にすこしずつ変わってきた。塗装されるかそのままの木の物は背もたれは装飾したりしなかったりであり、石のベンチはシンプルでエレガントで、鉄の座席は複雑にレースのように細工される。壁や土手に据えられる木の厚板や古い枕木はぴったりである。
 小屋はふつう庭の離れた隅に追いやられ、事実そうである。しかし四阿はもっと視覚的な役割を担う。芸術みが無く大きいだけの工業製品は避けなさい。その代わりに基本的な骨組みと装飾的なトレリスの側面と奇麗な形の屋根を持つオープンシェルターを選びなさい。組み込みの座席を中に造り、良い天気の日には座れるステップが出来るよう四阿は高めに造りなさい。
 エントランスゲートは庭の眺めを形作る。それは木材や鉄、骨だけの物や丈夫な物、高い物や腰の高さの物、シンプルな物や装飾的な物など色々あるが、家の大きさとスタイルに調和していることが重要である。手入れが楽なオークは無着色の場合銀色がかって風化する。鉄は重厚で矢形やデリケートな飾り格子を上端にした棒で装飾的にできる。理想的には田舎の庭は今日使われている既製品の木やコンクリートの壁よりもブロックや石、木柵や鉄棒で作られるべきである。ロールになっている竹垣は醜い壁をとりあえず偽装できる。他の方法はペイントしたり植物が伸びるトレリスで覆ったり植物で完全に偽装したりすることである。

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