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表面と素材感

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 暖かみのある赤茶色の切り出しタイル、色付きの上薬を塗った陶器、大理石や花崗岩の厚板、食器棚や床やカウンターに用いられる柔らかい木。これら伝統的な素材はカントリーキッチンの強い基礎となる。しかしリノリウムやステンレスなど近代的な代用品も地位を得ていて、メンテは楽である。
 純粋に実用的な要求が台所の装飾への決心を強調する。台所の表面は水蒸気に耐え、掃除や手入れが楽である必要がある。タイルは滑らかな表面に並べなければならず、素焼きのタイルはシールされなければならない。塗装は漆喰であれ木であれ水洗い可能で、磨いた木の床はシールされなければならない。
 下見板の家で一般的な実はぎの壁は、通常塗装される。腰羽目板のみが板の場合、上の壁は違ったように扱われる。多分ちょっと薄暗い色で塗られたりウォッシャブルな壁紙を張られたりする。時々はたいへん滑らかに仕上げられるが通常は凸凹のままの漆喰壁は艶消しやしゅす仕上げがお似合いである。もし明るい台所がお望みなら柔らかい色合いを選ぶと良い。強い色はもっと劇的な効果がある。
 タイルは床やカウンターや台と食器棚の間の壁に用いられるお気に入りの保護材である。プロヴァンス風の切出しタイルや黒白チェック柄の床はフランス固有の嗜好である。プレーンな色のタイルは赤白や薄緑で幾何学的模様に並べられ、互いにプレーンかチェックの縁取りがされる。もっと冒険的になりたければ、スペインや北アフリカのカラフルな上薬タイルで伝統的なアラブ風にカウンターや前の壁を仕上げる。同様のデザインはメキシコのタイルにも見られるがそこの食べ物のように色もホットである。衛生的なクリーム色の陶製タイルはしばしばレストランを連想するが通常の大きな真四角タイルと長方形のものはまったく印象が異なり、伝統的なブロック柄に並べられる。テラゾ、花崗岩、粘板岩、石のように大理石は高価であるが常に見栄えが良く床同様素晴らしいカウンターを造れる。
 ソフトで柔らかい床では、リノリウムやビニールが色々なパターンがあり便利である。ポンペイの複雑なモザイク模様や古典的なルネッサンス模様からシンプルなチェックやストライプにいたるまで様々な伝統的なカントリーの床デザインもその中に含まれている。

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