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ブロックとモルタル、雑に切った石と奇麗に磨いた物、与えられた壁と着色された木造りなど材料同士の素材感の違いで遊ぶことはカントリー風の家に魅了される大きな要因である。
一つ目の素材方法は壁に用いられ、二つ目は窓やドアの表面仕上げに、三つ目は屋根に用いられ、まだまだその他にも装飾効果はある。例えば塗装された粗塗り壁と面仕上げした隅石、着色した窓とドアの周りの漆喰壁、そして典型的なイギリスの家の粘板岩の瓦、またはイタリアでの木の窓とドアフレームに対し不均一な石をモルタルで繋いだ物とタイルの屋根などがある。または同じ素材が色々な形に切られたり、違った向きに並べられたり違った方法で仕上げられたりする。良い例が屋根板をふいたり広いはしけ板に木を水平に張る方法である。日干煉瓦の場合、ドアの開き部と窓はしばしば壁から丸く入り込ましたり単に厚い色の帯にしたりして引き立てられている。
家のその他すべては完全に出来るかもしれないが、お隣りと調和しない色で塗った場合は見栄えが悪くなる。貴方の家に新しい装いを選ぶ場合、周りの色を見て、地域の伝統を調査しなさい。フランス、アイルランドやイギリスの地方の朱色、黄土色、ベルデットグリーン、バラ茜色は地中海地方のクリアな色とはまったく違う。北米では白から赤黒まで色を使う。メキシコでは赤と黄、赤とショッキングピンク、青紫と青緑など強い色と熱い色の組合わせを好んで使う。ギリシャとスカンジナビア人は輝くような白を海や空の青で強調する。
最も簡単に外観を楽しいカントリー風に仕立てるには素材感や色を活用することである。もうひとつの雑な塗装や気に入らない色を剥がし、壁に調和する色に塗り替える改良法はそんなに高価ではない。トレリスで玄関や窓にはめたりただ壁に立てかけたりして、壁と違う色に塗ればトレリスが引き立ち、さらに植物を絡ませれば新たな色と素材感の世界が広がる。同一の不快な色のブロックで造られた平屋でも白いペンキを塗ったりツタ等のツル植物を這わせられる。テラス窓もパーゴラやベランダでリフォームできる。さらに玄関口は植物や背の高い壷で和らげられる。もっとお金をかけたければ壁を化粧漆喰で塗りペンキを塗ってからブラシで擦って風合いを出す方法もある。