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☆窓のスタイル
出窓…人気が高くリビングヤダイニングなど住まいの中心となる部屋に設置するケースが多い。室内を広く見せられ、物を置く棚としても利用できる。中央に引き違い窓やはめ殺し窓を、左右の袖部分に滑出し窓を組合わせたもの。7から8万円の台形状の製品が売れ筋。弓形のボウウインドーも華やかでより洋風のイメージが強いが、30から70万円と高価。
トップライト…住宅密集地で窓を思うように取れなかったり、また北側の部屋や廊下に。天井や屋根に設け、通常の窓の約3倍もの光を得ることができる。手動式のほか電動式で操作するもの、雨を感知して自動的に閉める便利な製品も出ている。
引き違い窓…左右に水平に移動して開放する窓。和風、洋風何れの住宅でも広く用いられ、価格も比較的安い。床までの掃出しタイプと腰高タイプがある。比較的掃除が簡単。
開き窓…窓枠の端部を回転軸として開閉する窓。片開きと両開きがあり、洋風の建物で多く用いられる。外開きと内開きに分けられるが、特に両開き窓は、外に向かって全開した時の姿が華やかな印象。各居室に向く。
ルーバー窓…数枚の細長いガラス板が鎧戸状に入り、ハンドルを回転させて開閉する。視線を遮ぎりながら通風、換気を効率的に促せるのが利点。湿気や熱気のこもりやすい浴室、洗面室に特に向く。電動式で操作する製品もある。
上げ下げ窓…2枚のガラス戸を窓枠の縦の溝に沿って上下させる方式と、上部の窓がはめ殺しになっていて下段のガラスのみが上に開くものとがある。欧米住宅の伝統的なスタイルで、独特の洒落た形状が特徴でインテリア製が高い。
滑出し窓…窓枠の回転軸が移動しながらガラス面が外側に持ち出される。水平方向に開閉する縦滑出し窓と、垂直の方向へ移動する横滑出し窓がある。はめ殺し窓と組合わされて用いられることが多く、通風が促せる。
はめ殺し窓(フィックス窓)…はめたままで開閉できないように固定された窓。北側廊下や吹抜けの玄関に用いれば、常に外光を取入れられる。窓枠を額縁に見立て、屋外の景色を絵のように楽しむ利用法もある。
押出し窓…外側に向かってガラスを水平に押出す窓。正面から風が入らず、穏やかな換気が出来る。外側からガラスが外されにくく防犯性が高い。浴室や洗面室、ユーティリティ、廊下などに向く。
内倒し窓…サッシの下に蝶番を持ち上部を内側に倒して使う窓。天井近くに換気・排気の目的で設置されることが多く、臭いがこもりやすいキッチンやトイレの高窓として便利。この場合、チェーンや棒で操作する。
オーニング窓…軸が窓枠の上部にあり、サッシの下部が跳上がるように外側に開放する。またはこうした形の窓を縦に並べたもの。窓辺に張出した日除け(オーニング)の形に見え、連続してガラスが開かれたフォルムが美しい。☆サッシの素材の種類と特徴
窓は枠であるサッシとガラスで構成されている。樹脂・木製は建築基準法上防火の面で規制がなされており、地域によっては用いられない場合がある。
アルミ…一般的で価格も手頃。強度や耐候性、防火性に優れ、軽く開閉時の操作がしやすい。しかし熱伝導率が高く、断熱性にやや劣る。腐食や錆に強い素材だが、砂や埃、塩分、煤煙が付着したまま長期間放置すると腐食の原因に。手入れは汚れが付いたら水で濡らした雑巾で拭く。
樹脂…熱伝導率が低く断熱性・気密性に優れるため冷暖房効率が高く、結露を防ぎ寒冷地での使用が多い。アルミよりも強度は劣り厚みでカバーするためコストはアルミの倍くらい。傷つきやすいため、布やスポンジなど柔らかい物で手入れを。
木…ナチュラルな質感、暖かな風合いが魅力。腐食や摩耗など耐久性はやや劣る。最近では十分乾燥させて反りや狂いを無くし、特殊な構造で気密性を高めた製品も登場している。シンナー、ベンジンの使用は避け、落ちにくい汚れは中性洗剤を用いて良く水拭きした後、から拭きする。
アルミ&木…外気に触れる部分には耐久性に優れるアルミ、室内側には木を使用し。インテリア性を重視する家庭で人気。価格はアルミの約3倍と高い。手入れはそれぞれの項を参考。木は床用ワックスをかけると美しさがより長く保たれる。☆サッシの色
白…明るい印象。
ブロンズ…無難。
黒…落着いた感じ。和風、洋風何れにも調和。