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サイホン、サイホンゼット式の便器・タンクに10万円前後の温水洗浄便座をセットした、計20万円以下の商品が売れ筋。☆洗浄方式による便器の種類
洗落し式…従来からポヒュラー。水の落差による流水作用で汚物を押し流す方法。価格は最も安い。水溜まり面が狭く、汚物が付着しやすく臭気が発散しやすい。座面が小さく、多少窮屈に感じることも。サイホン式…縁からの流水に加え、水面下部からの吸込み作用(サイホン作用)で洗浄、排出を行う。サイホンゼット式に比べ水溜まり面が若干狭く、ボウル内部乾面に汚物が付着することもまれにある。
サイホンゼット式…便器内部でジェット噴流を起こし、その作用で強制的にサイホン作用を促し洗浄、排出を行う。汚物の付着や臭気の発散はほとんどない。座面は広くゆったりと座れる。
サイホンボルテックス式…タンクと便器が一体成型のワンピースタイプ。吸込み作用と渦巻き作用により、洗浄力が特に高く音も静かな高性能な物。もっとも1回の洗浄に必要な水量が多く、機器の価格も高い。
☆機能面
大部分の機種が節水静音設計となっていて、水道が節約でき、洗浄音やタンクへの給水音も静かで、夜中にトイレを使用した時も気兼ねなく水が流せる。
また梅雨や夏場は機器の表面に結露が生じ、床のシミや腐食の原因になりがちだが、防露タイプのタンクや便器なら結露の発生を抑えることが可能。☆主な便座の機能
お尻洗浄…専用のノズルからお湯がシャワー状に出て洗浄する。ノズルの位置を前後に調節して最適な位置にセットできる「洗浄位置調整」、水勢に強弱があり排便を促す「マッサージ洗浄」が可能。ノズルは洗浄後に自動的にクリーニングするので清潔。ビデ洗浄…お尻洗浄位置よりも若干前方、角度を変えてノズルが伸びる。出産後、生理中などでより清潔にしたい時にうれしい機能。
温風乾燥…洗浄後温風で乾かす。温度は調整可能。
脱臭…着座すると自動的に消臭機能が始動し、便器内で臭気を集めて処理。立上がった後も自動運転するため、使用中、使用後も臭わない。
暖房便座…便座を暖かく保ち、冬場座った時の冷たさを解消する。温度は調節可能。特に高齢者の居る家庭ではぜひ欲しい。
着座センサー…人が座らないと洗浄水が出ないので、掃除の時に誤って手をついても作動しない。大部分の機種に標準装備されている。